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結論
事故に遭い車が破損した際、その修理費を補填してくれる【車両保険】
保険に入っているからから、安心して無料で直してもらえるとおもっていたら大間違い!!
車の価値というのは年数を経るごとに下がっていき、5年以上の中古車だとほとんど価値がなくなります。
事故をしても少額の保証しか出ない上に車の修理で保険を使うと、等級が下がり毎月の支払額も増える保証では入る意味がありません。
今回は車両保険を入っている場合と入っていない場合、事故が合った場合となかった場合の保険料を比較して、車両保険の必要性について考えてみましょう。
保険の加入率
(2019年3月末) | 保有車両数(台 | 対人賠償保険(%) | 対物賠償保険(%) | 搭乗者傷害保険(%) | 車両保険(%) | 人身傷害保険(%) |
---|---|---|---|---|---|---|
全国 | 8178万9318台 | 74.8 | 74.9 | 26.3 | 45.1 | 69.8 |
一般社団法人日本損害保険協会によると、2019年3月末時点で、日本には約8178万台の車両が保有されていますが、
そのうち、74.8%にあたる約6117万台が対人賠償保険に、74.9%で約6126万台が対物賠償保険に加入しています。
いわゆる対人保険/対物保険がセットで加入される率が高いということがわかります。また、人身傷害保険は、69.3%(約5600万台)と対人/対物と同じく高い加入率です。
これが搭乗者傷害保険となると26.7%(約2100万台)と一気に加入率が低下し、車両保険も44.4%(約3600万台)と半数を割っています。
保険代金の決まり方
自動車保険には大切な保険料率である「ノンフリート等級」が存在します。
公平に保険料を負担するためのもので、保険契約者の事故歴や無事故年数などに応じて1~20等級に区分しています。
等級という名前は聞いたことがあるけど実際に理解している人は少ないかと思います。
1等級は事故リスクが高いとされ保険料も高く、20等級は事故リスクが低いとされ保険料が安いです。等級が1つ上がることで割引率が大きくなるという考え方です。
間違えやすいですが数字が大きいほど保険料が安いので覚えておきましょう。
またもう1つ複雑な点は、翌年の等級決定は前年の事故有無によって決まるため、17等級のドライバーが運転する車両が事故に遭遇し、保険料を受け取った場合、
その翌年の等級は3等級下がって14等級になりますが1年間無事故であった場合には、その翌年の等級は18等級になります。
これに事故有係数適用期間の考え方をあてはめ、翌年の保険料が算出されます。
わかりやすく言うと保険料を受けとった事故の翌年は3等級ダウン、無事故の翌年は1等級アップとなります。
具体的には3等級ダウン事故は、事故の相手方に対人賠償保険金や対物賠償保険金が支払われた、または車両保険金などが該当します。
いわゆる相手方や物損がある事故で支払われる保険金を受け取った場合が対象になります。
事故の形態などにより等級の下がり方は違うこともありますが、物損がある場合、相手への支払が生じる場合に保険を使った場合は3等級ダウンとなります。
1等級ダウン事故として遭遇しやすいのが、飛来中または落下中の他物との衝突と呼ばれている、
いわゆる【飛び石事故】です。飛び石事故は、2015年4月以降から1等級ダウン事故にカウントされるようになりました。
等級が下がらないノーカウント事故もある
ノーカウント事故には、人身傷害保険金、無保険車傷害保険金、ファミリーバイク特約事故、弁護士費用特約、自転車事故などの日常生活賠償特約などがあります。
人身事故、無保険車との事故、ファミリーバイク特約を付帯している時の125cc以下のミニバイクでの事故によって保険金が支払われた時、
また弁護士を雇った場合の費用を保険でまかなった時、被保険者の日常生活が起因する偶発的な事故によって保険金が支払われた場合などは、保険金は支払われていますが、ノーカウント事故として扱われます。
3等級ダウンの事故を起こし、保険を使った場合、実際にどのくらい保険料が高くなるのかをシュミレーションしてみました。
車両保険以外すべて同じ条件として2人の4年間比較になります。
車両保険なし | 車両保険なし | 車両保険あり | 車両保険あり | |
【無事故のAさん】 | 【3等級ダウンのBさん】 | 【無事故のAさん】 | 【3等級ダウンのBさん】 | |
1年目 | 20000円 | 34000円 | 29000円 | 53000円 |
2年目 | 20000円 | 25000円 | 29000円 | 38000円 |
3年目 | 20000円 | 24000円 | 29000円 | 36000円 |
4年目以降 | 20000円 | 20000円 | 29000円 | 29000円 |
4年間の支払総額 | 80000円 | 103000円 | 116000円 | 156000円 |
今回は20等級→17等級でシュミレーションしましたが、等級が下になるほど差額が大きくなります。
車両保険なし無事故のAさんと車両保険あり3等級ダウンのBさんでは7万6000円も支払総額が異なります。
さらに年数がたっているお車の場合には、車自体の価値が低いため、実際の修理代より保証額が少なく保険にはいっていたのに実費で修理になってしまうということもあるのです。
【車両保険】に入っているから安心と思っていたら大間違い
事故に遭い車が破損した際、その修理費を補填してくれる【車両保険】
保険に入っているからから、安心して無料で直してもらえるとおもっていたら大間違いです!!
車の価値というのは年数を経るごとに下がっていき、5年以上の中古車だとほとんど価値がなくなります。
事故をしても少額の保証しか出ない上に車の修理で保険を使うと、等級が下がり毎月の支払額も増える保証では入る意味がありません。
保険は、何かがあった時、家族や自分自身の人生が立ち行かないダメージを受けることを避けるためものとしては重要な仕組みですが、
【車両保険】には車両を修理する保証すら補えないことがあるのです。
お車の購入、自動車保険の更新の際は、無駄な保険に入らないために、実際に支払いを想定し比較して必要な保険と不必要な保険を見極めることが重要です。
皆さんのよりよいカーライフを送れることがを願っております♪