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「マイカーがほしいけど、日々の生活にどれぐらい影響するんだろう・・・」
「子供が増えて、もう少し大きい車に乗り換えたいんだけど、今の生活を維持することができるのかなー?」
そんな疑問に今回は車の維持費を把握することで、車を所有するということの判断を間違えないよう月額&年間維持費について考えてみましょう。
結論
車を所有するということはかなり安く見積もっても【月額約1.3万円ほどのサブスクに入る】ということ
車両購入費用、任意保険料、駐車場代、ガソリン代が月々の金額に大きく差が出る4項目になり、車両購入費用が高く、都心で駐車場を借り、燃費の悪い車を所有し、必要以上の保険に加入した場合には大幅に金額が高くなるので、維持費を抑えるうえで最も重要なポイントといえるでしょう。
車を所有するということで、生活がどのような変化をするかということを具体的にイメージして判断しましょう。
今回は具体的な費用と維持費の抑え方について解説!!
クルマの維持にかかる費用とは
まずは、クルマを所有するにあたって必要な費用を一覧にしてみました。
①自動車税(毎年5月)
②自動車重量税(2年ごと、新車時のみ3年に1回)
③自賠責保険料(2年ごと、新車時のみ3年に1回)
↑↑↑↑↑↑ここまでの金額は固定↑↑↑↑↑↑
↓↓↓↓↓↓ここからの金額は変動↓↓↓↓↓↓
④任意保険
⑤車検費用(2年ごと、新車時のみ3年に1回)
⑥駐車場代
⑦燃料代
⑧整備費、消耗品費用
⑨車両購入費用
⑩ローン金利
車の維持費の4つのカテゴリー
車の維持費には大きく分けて、「税金」、「保険料」、「走行費用」、「メンテンナス費用」の4つがあります。それぞれについて詳しく見てみましょう。
税金
税金は、毎年5月に支払う自動車税と、車検の時に支払う自動車重量税があります。自動車税は排気量が大きくなるほど高くなります。自動車重量税は車の重さ0.5tごとに課税される仕組みとなります。
保険料
保険料は、法律で加入が義務付けられている自賠責保険と任意保険の2種類があります。自賠責保険料は法律で金額が決められており、車検の際に次回の車検までの分をまとめて支払います。任意保険料は補償内容や運転者の年齢などによって大きく変わります。
走行費用
走行費用には、月々の駐車場代、ガソリン代などが含まれます。これらは年間を通して発生する費用であり、維持費の中でも金額に個人差がかなり出る部分です。
メンテナンス費用
これには車検代、消耗部品の交換費用、エンジンオイルなどのオイル類の交換費用、車が故障した場合の修理代などが含まれます。車検代は業者に依頼する場合、自動車重量税や自賠責保険料などの法定費用を除いても、点検整備代や車検代行料などで数万円かかります。
年間の平均維持費はどのくらい?
車両購入費用と、ローンの費用は車種によって金額の差が大きいので、それ以外の費用をシュミレーションしてみました。
月額&年間維持費 | 軽自動車 | コンパクトカー(1.5L) | ミニバン(2.5L) |
---|---|---|---|
自動車税(変動なし) | 10,800円 | 34,500円 | 45,000円 |
自動車重量税(変動なし) | 3,300円 | 12,300円 | 20,500円 |
自賠責保険料(変動なし) | 12,535円 | 12,915円 | 12,915円 |
任意保険料(変動あり) | 30,000円~80,000円 | 35,000円~85,000円 | 40,000円~90,000円 |
駐車場代(変動あり) | 0円~120,000円 | 0円~120,000円 | 0円~120,000円 |
ガソリン代(変動あり) | 60,000円~100,000円 | 80,000円~150,000円 | 100,000円~170,000円 |
車検代(変動あり) | 25,000円 | 30,000円 | 35,000円 |
整備費、消耗品費用(変動あり) | 15,000円 | 20,000円 | 25,000円 |
年間維持費 | 156,635円~366,635円 | 224,715円~464,715円 | 278,415円~518,415円 |
月額維持費 | 13,052円~30,552円 | 18,726円~38,726円 | 23,201円~43,201円 |
※エコカー減税や年数経過による重課税は細かくなりすぎるので考慮しません。
※自賠責保険料は25か月分の加入となりますので、年間の料金を算出しています。
※任意保険料、駐車場代、ガソリン代、車検代は、目安の金額です。
車の維持費を下げるポイント!
駐車場にガソリン代、車検に消耗品費と車を維持するためには結構お金がかかるもの。本当に必要な費用を見極める重要なポイントをお伝えいたします。
車を持たない
シンプルで、究極はこれです。車を持たないとはいっても最近ではガソリンスタンドや駐車場などを拠点としたカーシェアリングやレンタカーも増えてきています。
レンタル代金が維持費を下回っていれば十分生活に支障をきたすことなく過ごすことができます。
なんとなく車があったら便利だなと思っている方は具体的な使用頻度を考えてみることがおすすめです。
自動車保険を見直す
現在加入中の保険会社や保険のプランを見直すことで保険料を安く済ませることができます。一度見直すだけで多ければ3万~5万円ほど保険代を安くなることがあります。複数の一括見積サイトにて保険料を見直してみましょう。
また、自動車保険は「型式別料率クラス」という事故率の低い車種であればあるほど保険料が安くなる制度を採用しています。保険料を安くできる可能性がありますので、車選びのときに料率クラスというものがあることを心の隅に置いておきましょう。
自動車保険は万が一の事故のために非常に重要な要素ではありますが、過剰な保証かかえって生活を苦しめるということも理解しておきましょう。
そのうえで車輌保険に関しては十分な考慮が必要な項目といえるでしょう。
軽自動車を選ぶ
車のカテゴリーの中でもコストパフォーマンスが高いのが軽自動車です。車両価格と税金面で費用を抑えることができます。また普通自動車に比べ車両重量も軽く、排気量も少ないため、燃料代も抑えることができます。
遠出をすることが少なく日常的に使うという場合には十分なメリットといえるでしょう。
エコカー減税、グリーン化特例、対象車を選ぶ
地球環境に良い車を選ぶことで、減税によって維持費を抑えることができます。
エコカーとは二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)などの排出量が少なく、燃費もよい自動車のこと。燃費が良く環境にも優しいため各メーカーが販売しています。
これはあくまで維持費を安くするという目的のためであって、生活の上で安い買い物ではないということ念頭に置いて、軽自動車と同様トータルで考えて維持費が安くなるかという考え方が重要です。
ユーザー車検を利用する
自分で軽自動車検査協会や陸運支局に車を持ち込み、車検を通すのが「ユーザー車検」です。費用は手数料を含めた法定費用のみ。書類の記載方法は見本を見れば誰でも書けますし、検査レーンも係員が親切に教えてくれるので心配なし。もっとも安く車検を通すことができます。
ただし、ユーザー車検では不具合の整備ができなかったり、不合格になった場合は再度検査を受ける必要があったりとデメリットもあります。メリット・デメリットを理解したうえで利用しましょう。
自分で整備・点検する
消耗品の交換程度なら古いものを外して新しいものを装着するだけなので、整備士のような技術は必要ありません。自分で交換までしなくても、インターネットで安く入手して取り付けだけをプロに頼む方法もあります。特にタイヤ交換は一度やってみると案外簡単にできるので、なんでもお店に任せるという考え方は禁物です。
まとめ
車を所有するということはかなり安く見積もっても【月額約1.3万円ほどのサブスクに入る】ということと言い換えてもおかしくはないと言えるでしょう。
月々1.3万円という金額が生活にどれ程の影響を与えるものなのか、ということを考慮して車を所有するということの価値をよく考えてみてはいかがでしょうか。
月々1.3万円は、車両購入費用またはローンを組んだ際の金額は含まず、あくまでかなり安く見積もった場合の月額料金となりますので、注意しましょう。
また車両購入費用、任意保険料、駐車場代、ガソリン代が月々の金額に大きく差が出る4項目になり、車両購入費用が高く、都心で駐車場を借り、燃費の悪い車を所有し、必要以上の保険に加入した場合には大幅に金額が高くなるので、維持費を抑えるうえで最も重要なポイントといえるでしょう。
車を所有するということで、生活がどのような変化をするかということを具体的にイメージして判断しましょう。